R5RS 邦訳の Info を。

これまで、アルゴリズム言語 Scheme に関する第五改訂報告書を参照していたんですが、何のことはない、同じ site の http://www.sci.toyama-u.ac.jp/~iwao/Scheme/scheme.html に、日本語版の info が置かれていることに気付いたので、Info で読める様にしてみました。(翻訳者の犬飼氏、並びに上記公開サイトの木村氏に感謝致します)

しかし、これがまた XEmacs の Info では読めません。(Gauche-refj のときと同様)
以前の様に offset を書き換えるのは面倒 (あのとき、ちゃんとトランスレータとして作っておけば良かったのに……) なのと、抜本的な解決策を考えないといけないと感じているため、場当り的に対処したくありませんでした。

しかし、どうやら FSF Emacs と XEmacs の Info には相違がある様で、本当に抜本的に解決するにはどうにも時間が足りません。
上記サイトには日本語版の TeXinfo ファイルも置いてあるので、今回はそれを使って info を作り直すことにしました。

download した texi を XEmacs で開き、

  M-x texinfo-format-buffer

としたのですが、途中で、

  extraneous text at end of command line.

と error となって停まってしまいます。

  M-x texi2info

でも同様で、停まる箇所は 2956 行目の、

@noindent である。

と `@noindent' というコマンドがある箇所。
GNU Texinfo の info の 10.12 @noindent: 字下げを行なわないによると、

ほとんどの囲まれている部分で,コマンドの直後のスペースは無視されないので,@noindentを単独行に書いた方が良いでしょう.囲まれている部分以外では,行の最初に使用し,それにテキストを続けてもかまいません.

とあります。ざっと見る限り、他のコマンドで囲まれている様に見えないのですが、XEmacs 側に問題があってこの辺が正しく認識されていないのかもしれません。
`@noindent' を単独で書いた方が良さそうなので、改行を挿入して行を分けておき、再度、

  M-x texinfo-format-buffer

すると、今度は正常に終了しました。

出来た info を保存して `Info-additional-search-directory-list' に設定されているディレクトリに置くことで、無事 XEmacs の Info で読める様になりました。
しかし、抜本的解決にはほど遠いですね……